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NICTサイバーセキュリティシンポジウム2025
開催概要
2005年、日本最大規模のサイバー攻撃観測・分析システム『NICTER』の研究開発と運用が始まりました。それから20年、NICTERは観測を継続し、日本のセキュリティのバロメーターとなっています。2025年は情報通信研究機構(NICT)の第5期中長期計画期間の4〜5年目にあたり、これまでつづけてきたサイバーセキュリティ分野の研究開発や成果展開の集大成を迎えるとともに、次期中長期の新たな活動へとつなぐ重要な年でもあります。
今回のシンポジウムでは「継 〜つづけるセキュリティ、つなぐセキュリティ〜」をテーマとし、理論と実践を両立する研究開発や、セキュリティ人材育成、IoT機器のセキュリティ対策、そしてサイバーセキュリティ産学官連携拠点形成の最新の状況と次期中長期に向けた展望について議論します。また、昨年に引き続き、サイバーセキュリティ分野の女性活躍とキャリアパスについてのパネルディスカッションを行います。
- 開催日時
- 2025年2月21日(金)13:00~17:30(12:30開場)
- 会場
- NICTイノベーションセンター(東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー15階)
- テーマ
- 『継』 〜 つづけるセキュリティ、つなぐセキュリティ 〜
- 開催方式
- ハイブリッド形式(現地およびオンライン開催)
- 定員
- 会場:200名 オンライン:500名(事前お申し込み必須)
- 参加費
- 無料
- 主催
- 国立研究開発法人情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所
- 後援
- 総務省
サイバーセキュリティ戦略本部
電子情報通信学会 情報セキュリティ研究専門委員会
電子情報通信学会 情報通信システムセキュリティ研究専門委員会
以下フォームよりお申し込みください。
プログラム
12:30 受付開始(開場)
13:00 開会挨拶
徳田 英幸
国立研究開発法人情報通信研究機構
理事長
13:05 来賓挨拶
山内 智生
総務省
サイバーセキュリティ統括官
13:10 基調講演
シン・サイバーセキュリティ研究所 〜 つづけていくこと、つないでいくこと 〜
NICTサイバーセキュリティ研究所は、第5期中長期計画(2021〜2025年度)の最終コーナーへと差し掛かり、組織体制を強化しながら最先端の研究開発や成果展開に取り組んでいます。本講演では、新しくなったサイバーセキュリティ研究所における研究開発、セキュリティ人材育成活動、IoT機器のセキュリティ対策促進、産官学連携拠点形成、そして国際連携機能の強化についてご紹介します。
井上 大介
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
研究所長
13:40 講演1
デマの検知に向けたモダリティの活用の検討
情報セキュリティにおける重大な脅威である「デマの拡散」を早期に検知する技術の実現に向け、文のモダリティ(情報の発信者の判断や態度に関する表現)に着目した研究を紹介します。本研究では、ソーシャルメディア投稿文やその返信文のモダリティを検知することで、投稿文や返信文の内容の吟味を行う前の段階においても、対象がデマである可能性を一定程度の正確性で推定可能であることを報告します。
藤田 彬
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
サイバーセキュリティ研究室
主任研究員
14:00 休憩
14:10 講演2
コミュニケーションツールに導入されるエンドツーエンド暗号化技術の安全性評価
コミュニケーションツールを利用するユーザのプライバシー保護を目的としたエンドツーエンド暗号化(E2EE)技術の重要性が高まっています。多くのツールにE2EE技術が導入されていますが、その安全性の検証は十分とは言えません。この課題に対し、NICTは兵庫県立大学やNECと連携し、様々なツールに導入されるE2EE技術の安全性評価を行っています。本講演では、これまでの研究成果を交えながら、E2EE技術の現状と今後の展望について紹介します。
伊藤 竜馬
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
セキュリティ基盤研究室
主任研究員
14:30 講演3
インシデントハンドリング演習におけるシナリオ構築のポイント
インシデントハンドリングの演習を効果的に実施するポイントを、受講者のスキル・シナリオの流れ・攻撃時の視点など、複数の側面から紹介します。また、シナリオ構築時に陥りやすい課題とその解決策についても取り上げます。
阿部 則夫
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
ナショナルサイバートレーニングセンター
サイバートレーニング研究室
主任研究技術員
CYDERオンライン演習への挑戦
ナショナルサイバートレーニングセンターでは、2020年3月からCYDER演習のオンライン化に取り組み、2021年度にオンラインの特長を活かして自分の都合に合わせて任意の日程に任意の場所から受講できる個人向け演習の提供を実施しました。しかし「初動対応の一連の流れをロールプレイ形式で学ぶ」というCYDER演習の本質的なところを満たすことができておらず、理想的なCYDER演習を模索してきました。本講演では現時点の取り組み状況を報告します。
中川 哲也
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
ナショナルサイバートレーニングセンター
サイバートレーニング研究室
主任研究技術員
14:50 休憩
15:00 講演4
新しい NOTICE の船出 -国内の IoT セキュリティの最新状況-
前年度の本フォーラムにおいて過去 5 年間の事業を総括した NOTICE プロジェクトについて、その後の 2024 年 4 月に再出発した新しい NOTICE における具体的な取り組みを紹介します。新たに業務として位置づけられたファームウェア脆弱性調査、マルウェア感染端末調査等に触れつつ、それらの調査で明らかになった国内の IoT セキュリティの最新状況を報告します。
衛藤 将史
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
ナショナルサイバーオブザベーションセンター
研究センター長
15:20 講演5
つなげるセキュリティトレーニング
伝えたいを実現させるため、これまで、アンバウンドされたセキュリティトレーニングをバインドします。CYNEX Co-Nexus Cでは、セキュリティトレーニングに資するインフラ構築を目指し、活動しています。ここでは、Co-Nexus Cでのセキュリティトレーニングどのようにしてつなげてきたか、これからどうつなげるかの活動をご紹介します。
佐藤 公信
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
サイバーセキュリティネクサス
CYNEX研究開発運用室
主任研究員
15:40 休憩
15:55 パネルディスカッション
サイバーセキュリティ女性活躍とキャリアパス Vol.2
モデレーター
佐久間 萌里佳
・株式会社incri 執行役員
・SOMPOホールディングス株式会社
デジタル・データ戦略部
シニアビジネスクリエイター
パネリスト(50音順)
愛甲 日路親
PwCコンサルティング合同会社
マネージャー
青山 桃子
株式会社日立ソリューションズ
セキュリティアナリスト
篠田 佳奈
株式会社BLUE
代表取締役 ⁄
千葉工業大学変革センター
研究員
鈴木 悠
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
サイバーセキュリティ研究室
専門研究技術員
野村 千尋
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
ナショナルサイバートレーニングセンター
サイバートレーニング事業推進室
長谷川 彩子
国立研究開発法人情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
サイバーセキュリティ研究室
主任研究員
17:25 閉会挨拶
矢野 博之
国立研究開発法人情報通信研究機構
理事
17:35 閉会
会場案内
NICTイノベーションセンター
〒103-0027
東京都中央区日本橋2-7-1東京日本橋タワー 15階
- 東京メトロ 銀座線・東西線「日本橋駅」B6 出口直結
- 都営地下鉄 浅草線「日本橋駅」B6 出口直結
- 東京メトロ 半蔵門線・銀座線「三越前駅」B6 出口から徒歩 3 分
- 「東京駅」日本橋口から徒歩 6 分 八重洲北口から徒歩 10 分
詳しいアクセス情報は下記PDFをご確認ください。
お申し込み方法
以下フォームよりお申し込みください。
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〒111-0052 東京都台東区柳橋1-5-8 DKK柳橋ビル3F
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